野村萬斎
プロフィール
野村萬斎(のむら まんさい)
1966年4月5日生 B型 東京都出身。
祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。
重要無形文化財総合指定者。3歳で初舞台。東京芸術大学音楽学部卒業。
「狂言ござる乃座」主宰。
国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『敦—山月記・名人伝—』『国盗人』など古典の技法を駆使した作品の演出、NHK『にほんごであそぼ』に出演するなど幅広く活躍。
各分野で非凡さを発揮し、狂言の認知度向上に大きく貢献。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言の在り方を問うている。
94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。
芸術祭新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞等を受賞。
2002年より世田谷パブリックシアター芸術監督。
著作物
「萬斎でござる」 朝日新聞社(1999年)・朝日文庫(2001年)
「野村萬斎写真集」 アシェット婦人画報社(1999年)
「狂言サイボーグ」 日本経済新聞社(2001年)
日本の伝統芸能は面白い③「野村萬斎の狂言」 岩崎書店(2002年)
「狂言三人三様 野村萬斎の巻」 岩波書店(2003年)
「What is 狂言?」 檜書店(2003年)
「MANSAI◎解体新書」 朝日新聞出版(2008年)
略歴
- 1966年 (昭和41年)
- 4月5日 東京に生まれる。本名、武司。
- 1970年 (昭和45年)
- 「靱猿」子猿役で初舞台(三歳)。
- 1974年 (昭和49年)
- 初めて海外公演(ハワイ)に参加、「井杭」を演じる。
- 1976年 (昭和51年)
- パリ、ロンドンで「靱猿」を演じる。
- 1981年 (昭和56年)
- 「千歳」を披く。
- 1984年 (昭和59年)
- 「三番叟」を披く。
- 1985年 (昭和60年)
- シドニー、キャンベラ公演に参加。
映画「乱」(黒澤明監督)公開。鶴丸役で出演。
- 1986年 (昭和61年)
- 「奈須与市語」を披く。
- 1987年 (昭和62年)
- 前衛劇パルコ=能ジャンクション「葵上」(渡邊守章構成・演出)に出演。
主宰公演「狂言ござる乃座」発足。以後、年2回ペースで公演を続ける。
- 1988年 (昭和63年)
- 前衛劇パルコ=能ジャンクション「當麻」(渡邊守章構成・演出)に出演。
「釣狐」を披く。
- 1989年 (平成元年)
- 東京芸術大学を卒業。
モスクワ・レニングラード公演に参加。
- 1990年 (平成2年)
- 東京グローブ座「ハムレット」(渡邊守章演出)に主演。
- 1991年 (平成3年)
- 東京大学教養学部表象文化論講座の非常勤講師を務める。(93年3月以降断続的に)
イギリスでのジャパンフェスティバル1991に、新作狂言「法螺侍」(高橋康也脚本)で参加。
「金岡」を披く。
- 1992年 (平成4年)
- NYジャパン・ソサエティで「釣狐」を演じる。
- 1993年 (平成5年)
- 東京グローブ座「テンペスト」(ロベール・ルパージュ演出)にエアリエル役で出演。
- 1994年 (平成6年)
- 曾祖父・五世野村万造の隠居名「萬斎」を襲名。
NHK大河ドラマ「花の乱」に細川勝元役で出演。
お茶の水女子大学非常勤講師を務める。
スペース・ゼロで「新宿狂言」vol.1として、「彦市ばなし」を演出・主演。以後、劇場狂言の演出を試みる。
フランス・アビニョン演劇祭で「スサノオ」(勅使河原宏演出)に主演。
文化庁芸術家在外研修制度によりイギリス留学。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー他で学ぶ。
- 1995年 (平成7年)
- イギリスより帰国。各地で萬斎襲名披露公演を行う。
新作狂言「梅の木」(高橋睦郎脚本)を演出・出演。
- 1996年 (平成8年)
- 新作狂言「こぶとり」を茂山千五郎とともに演出。
「花子」を披く。
新作能「鷹の井」(イエーツ原作・高橋睦郎脚本)に出演。
アート・スフィアで自らの演出による劇場狂言「逆輸入狂言の会」を行う。
- 1997年 (平成9年)
- 「木六駄」を披く。
NHK朝の連続テレビ小説「あぐり」に望月エイスケ役で出演。
この演技によりエランドール特別賞、橋田壽賀子新人賞、第1回日刊スポーツ助演男優賞などを受賞。
新作狂言「藪の中」を脚色・演出。
アート・スフィアで、自らの演出・主演による「電光掲示狂言の会」を始める。
ベストドレッサー賞を受賞。
アメリカ・ニューヨークジャパンソサエティ90周年記念公演で「法螺侍」を上演。シカゴ・ロサンゼルスで狂言公演。
- 1998年 (平成10年)
- 東京芸術大学音楽学部邦楽科非常勤講師となる。
「狂言ござる乃座」名古屋公演を始める。
- 1999年 (平成11年)
- 新国立劇場「子午線の祀り」(木下順二作、観世栄夫演出)に、新中納言平知盛役で主演、読売演劇大賞優秀男優賞受賞。
シアターコクーン劇場版「藪の中」を演出・出演。この演出で、文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。
- 2000年 (平成12年)
- NHK正月時代劇 「蒼天の夢 松蔭と晋作・新世紀への挑戦」に、高杉晋作役で主演。
NHKホール「電光掲示狂言スペシャル 世紀末・地獄狂言の会」を演出・主演。翌年には全国ツアーを展開し、一万人を動員。
国立劇場にて新作狂言「鏡冠者」(いとうせいこう作)を演出・主演。
- 2001年 (平成13年)
- 「まちがいの狂言」(高橋康也脚本)を演出・主演。
イギリスでのジャパン2001に「まちがいの狂言」グローバル・バージョンで参加し、ロンドンのグローブ座にて公演。
映画「陰陽師」(滝田洋二郎監督)公開。安倍晴明役で主演。
この演技で、ブルーリボン賞主演男優賞、日本アカデミー賞優秀新人俳優賞を受賞、同優秀主演男優賞を受賞。
シアターコクーン「RASHOMON」を演出・出演。
- 2002年 (平成14年)
- シアターコクーン「オイディプス王」(蜷川幸雄演出)に主演。
世田谷パブリックシアター芸術監督に就任。「まちがいの狂言」グローバル・バージョン再演。
世田谷パブリックシアター「MANSAI◎解体新書」公演開始。
- 2003年 (平成15年)
- 「オイディプス王」「まちがいの狂言」(グローバル・バージョン)の演技に対し、読売演劇大賞優秀男優賞受賞。
中島敦の会「弟子(ていし)」の朗読、万作を見る会「髭櫓」の演技に対し、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」のレギュラー出演開始。
世田谷パブリックシアター「ハムレット」(ジョナサン・ケント演出)に主演。ロンドン公演も果たす。
映画「陰陽師Ⅱ」(滝田洋二郎監督)公開。
サンフランシスコ、ニューヨーク、ボストンで狂言公演。
- 2004年 (平成16年)
- 世田谷パブリックシアター「狂言劇場」シリーズ第一回公演。
新作能「内濠十二景」(渡邊守章構成・演出)に出演する。
パリ日本文化会館での能楽公演で「翁」「靱猿」、新作能「内濠十二景」に出演。
シアターコクーン「オイディプス王」(蜷川幸雄演出)再演。
「オイディプス王」アテネ公演に主演する。
世田谷パブリックシアターにて「子午線の祀り」(木下順二作、観世栄夫演出)を再演。新中納言平知盛役で主演。
- 2005年 (平成17年)
- 「まちがいの狂言」グローバル・バージョン再演。
「まちがいの狂言」グローバル・バージョンをサンフランシスコ、ニュージャージーで上演する。
世田谷パブリックシアター「敦-山月記・名人伝-」を構成・演出・出演。
- 2006年 (平成18年)
- 「敦-山月記・名人伝-」の構成・演出に対し紀伊国屋演劇賞、構成・演出・主演に対し朝日舞台芸術賞を受賞。
世田谷パブリックシアターで「敦-山月記・名人伝-」再演。兵庫県立芸術劇場、北九州芸術劇場でも公演を行なう。
「釣狐」を全国5箇所で7公演(東京3回、名古屋、京都、大阪、福岡)行なう。
「狂言ござる乃座」京都公演を始める。
- 2007年 (平成19年)
- 世田谷パブリックシアター開場10周年記念「翁・三番叟」を日賀寿能の形式で4日間催す。
世田谷パブリックシアター「国盗人」を演出、主演する。
NYジャパン・ソサエティ100周年記念公演で「井杭」を演ずる。
狂言ワークショップなど狂言を通じたさまざまな社会貢献に対して第16回モンブラン国際文化賞受賞。
- 2008年 (平成20年)
- 主演ドラマNHK木曜時代劇「鞍馬天狗」放送。
ワシントンD.C.で開催された「JAPAN!CULTURE+HYPER CULTURE」で「まちがいの狂言」ほかを上演。
世田谷パブリックシアター開場10周年記念「狂言劇場 その四」で「唐人相撲」を上演。
シアターコクーン「わが魂は輝く水なり」(清水邦夫作・蜷川幸雄演出)に主演。
朗読オラトリオ「繻子の靴」(クローデル作・渡邊守章訳・構成・演出)に出演。