HOME > 演者の紹介 > 野村万作
縁者の紹介 野村万作

プロフィール

野村万作(のむら まんさく)

1931年6月22日生 B型 東京都出身。
重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。3歳で初舞台。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。
軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。
狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞。その他、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞、長谷川伸賞等、多数の受賞歴を持つ。
02年早稲田大学芸術功労者として表彰を受ける。06年朝日賞受賞。
『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』 『秋江』『法螺侍』『敦-山月記・名人伝-』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。
11年、練馬文化センター名誉館長に就任。
後進の指導にも定評がある。

著作物

「太郎冠者を生きる」 白水社(1984年)・白水社uブックス(1991年)
「狂言三人三様 野村万作の巻」岩波書店(2003年)

写真集

「ござる」狂言師 野村万作の藝 講談社(1990年)

写真集

1931年 (昭和6年)
6月22日 東京に生まれる。本名、二朗。
1934年 (昭和9年)
「靫猿」子猿役で初舞台(三歳)。
1950年 (昭和25年)
父の幼名「万作」を襲名。「三番叟」「奈須与市語」を披く。
1953年 (昭和28年)
早稲田大学文学部国文学科卒業。能楽賞の会で「奈須与市語」一位を受賞。
1954年 (昭和29年)
「夕鶴」(武智鉄二演出)初演に出演。
1955年 (昭和30年)
「彦市ばなし」(木下順二作、武智鉄二演出)、「月に憑かれたピエロ」(武智鉄二演出)に出演。
稽古会「狂言あとりえ」発足。
1956年 (昭和31年)
「釣狐」を披く。
1957年 (昭和32年)
パリ国際演劇祭能楽団に参加。(狂言はじめての海外公演)
「楢山節考」(岡倉士朗・横道萬里雄演出)に主演。
1958年 (昭和33年)
「唾の一声」(飯沢匡作)に出演。
1959年 (昭和34年)
主宰の「冠者会」が芸術祭奨励賞受賞。
1960年 (昭和35年)
「花子」を披く。
1963年 (昭和38年)
ワシントン大学客員教授として渡米。
1964年 (昭和39年)
「冠者会」の「釣狐」で芸術祭奨励賞を受賞。
1965年 (昭和40年)
野村狂言団としてヨーロッパ巡演。
1966年 (昭和41年)
インド・ニューデリーで公演を行う。
1967年 (昭和42年)
「鷹姫」(横道萬里雄作)に出演。「月見座頭」試演。
1968年 (昭和43年)
野村狂言団アメリカ・カナダ公演に団長として参加。「栗田口」で芸術祭奨励賞受賞。
1971年 (昭和46年)
金春流とともに副団長としてアメリカ・カナダ公演に参加。
冥の会「オイディプース王」(観世栄夫演出)に出演。
1972年 (昭和47年)
パリ国際演劇祭で「釣狐」を演ずる。冥の会「アガメムノン」に出演。
世阿弥座欧州公演に参加。能「定家」の間狂言で芸術祭優秀賞受賞。
1973年 (昭和48年)
「武悪」「花子」のアドで芸術祭優秀賞受賞。
1974年 (昭和49年)
ハワイ大学客員教授を務める。「名人伝」(中島敦原作)に主演。「文蔵」で芸術祭優秀賞受賞。
1975年 (昭和50年)
野村狂言団団長としてアメリカ・カナダ・南米公演。冥の会「メディア」に出演。
1976年 (昭和51年)
日本文化使節団として訪中。「餓鬼供養」(遠藤啄郎構成・演出)に主演。
1977年 (昭和52年)
ネスカフェのCMに出演。「釣狐を観る会」連続上演(10月?1978年2月)で芸術祭大賞を受賞。
1978年 (昭和53年)
父・六世野村万蔵死去。「姨捨」間狂言初演。
1979年 (昭和54年)
「子午線の祀り」(木下順二作)に義経役で出演、紀伊国屋演劇賞を受賞。以降第五次公演まで出演。
日仏演劇協会副会長就任。
1980年 (昭和55年)
アメリカ西海岸で父・六世万蔵追悼公演を行う。
1981年 (昭和56年)
「日本伝統芸能五人の会」でアメリカ公演。UCLAで演技指導を行う。
1982年 (昭和57年)
「花子」で芸術祭優秀賞を受賞。野村狂言団団長として中国公演。
1983年 (昭和58年)
サンフランシスコで演技指導と公演を行う。
1984年 (昭和59年)
野村狂言団団長としてアメリカ公演。舞台生活50周年。
1985年 (昭和60年)
野村狂言団団長としてオーストラリア・シンガポールで公演。「桧垣」間狂言初演。
1986年 (昭和61年)
法政大学観世寿夫能楽賞を受賞。喜多流アメリカ公演に参加。「狸腹鼓」を披く。
1987年 (昭和62年)
「釣狐を観る会」連続上演(1月?2月、9月)。
1988年 (昭和63年)
ハワイ大学客員教授として狂言指導。
1989年 (平成元年)
「伝統芸能五人の会」副団長として中国公演に参加。
「野村狂言団」団長としてモスクワ・レニングラードで公演。喜多流アメリカ公演に副団長として参加。
1990年 (平成2年)
日本芸術院賞、松尾芸能賞を受賞。
1991年 (平成3年)
「法螺侍」(高橋康也脚本)を演出・主演。「枕物狂」初演。
「法螺侍」でロンドン・ジャパンフェスティバル1991に参加。
1992年 (平成4年)
「万作の会」団長としてアメリカ公演。
1993年 (平成5年)
「釣狐」演じ納めの連続公演、白狐試演。上演回数は披き以来二十六回。
1994年 (平成6年)
「法螺侍」を香港・オーストラリア・ニュージーランドで上演。
1995年 (平成7年)
紫綬褒章受章。「梅の木」(高橋睦郎脚本)に出演。
1996年 (平成8年)
「こぶとり」(北村想脚本、茂山千五郎・野村萬斎演出)に出演。「庵の梅」初演。
1997年 (平成9年)
「藪の中」(野村萬斎脚色・演出)に出演。パリ日本文化会館柿落しで『三番叟」を演ずる。
アメリカ・ニューヨークジャパンソサエティ90周年記念公演で「法螺侍」を上演。シカゴ・ロサンゼルスで狂言公演。
1998年 (平成10年)
ベトナム・日本文化交流フェスティバルに参加。坪内逍遙大賞を受賞。狂言・昆劇交流公演「秋江」を上演。
1999年 (平成11年)
狂言・昆劇交流公演「秋江」を南京で再演。
2000年 (平成12年)
「鏡冠者」(いとうせいこう作、野村萬斎演出)に出演。
2001年 (平成13年)
「まちがいの狂言」(高橋康也脚本、野村萬斎演出)に出演。「伝統芸能五人の会」副団長として中国で公演。
「まちがいの狂言」グローバル・バージョンでイギリスのジャパン2001に参加。
「RASYOMON」に出演。古稀記念「万作を観る会」で「太鼓負」「唐人相撲」初演。
2002年 (平成14年)
「三番叟」(双之舞)を試演。早稲田大学芸術功労者表彰を受ける。
「まちがいの狂言」グローバル・バージョン再演に出演。
2003年 (平成15年)
ベスト・ファーザー賞受賞。サンフランシスコ・ニューヨーク・ボストンで「靱猿」「川上」を上演。
2004年 (平成16年)
パリ日本文化会館で「靱猿」上演。「生田川物語」(大岡信作)に出演。
舞台生活70周年記念「大狂言会」を歌舞伎座で催す。
2005年 (平成17年)
「まちがいの狂言」グローバル・バージョン再々演に出演。
「敦?山月記・名人伝?」(中島敦原作、野村萬斎構成・演出)に主演。
2006年 (平成18年)
「敦?山月記・名人伝?」全国3か所での再演に主演。
2007年 (平成19年)
この年より「万作・狂言十八選」公演を全国各地で開催。朝日賞を受賞。
重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)に認定される。「比久貞」初演。
2008年 (平成20年)
ワシントンD.C.「JAPAN!CULTURE+HYPER CULTURE」で「まちがいの狂言」と狂言「川上」を上演。
朗読オラトリオ「繻子の靴」(クローデル作・渡邊守章訳・構成・演出)に出演。
長谷川伸賞受賞。