野村萬斎 年譜

1966年

昭和41年

4月5日 東京に生まれる。本名、武司。

1970年

昭和45年

「靱猿」子猿役で初舞台(三歳)。

1974年

昭和49年

初めて海外公演(ハワイ)に参加、「井杭」を演じる。

1976年

昭和51年

パリ、ロンドンで「靱猿」を演じる。

1981年

昭和56年

「千歳」を披く。

1984年

昭和59年

「三番叟」を披く。

1985年

昭和60年

シドニー、キャンベラ公演に参加。 映画「乱」(黒澤明監督)公開。鶴丸役で出演。

1986年

昭和61年

「奈須与市語」を披く。

1987年

昭和62年

前衛劇パルコ=能ジャンクション「葵上」(渡邊守章構成・演出)に出演。 主宰公演「狂言ござる乃座」発足。以後、年2回ペースで公演を続ける。

1988年

昭和63年

前衛劇パルコ=能ジャンクション「當麻」(渡邊守章構成・演出)に出演。 「釣狐」を披く。

1989年

平成元年

東京芸術大学を卒業。 モスクワ・レニングラード公演に参加。

1990年

平成2年

東京グローブ座「ハムレット」(渡邊守章演出)に主演。

1991年

平成3年

東京大学教養学部表象文化論講座の非常勤講師を務める。(93年3月以降断続的に)
イギリスでのジャパンフェスティバル1991に、新作狂言「法螺侍」(高橋康也脚本)で参加。「金岡」を披く。

1992年

平成4年

NYジャパン・ソサエティで「釣狐」を演じる。

1993年

平成5年

東京グローブ座「テンペスト」(ロベール・ルパージュ演出)にエアリエル役で出演。

1994年

平成6年

曾祖父・五世野村万造の隠居名「萬斎」を襲名。
NHK大河ドラマ「花の乱」に細川勝元役で出演。お茶の水女子大学非常勤講師を務める。
スペース・ゼロで「新宿狂言」vol.1として、「彦市ばなし」を演出・主演。以後、劇場狂言の演出を試みる。
フランス・アビニョン演劇祭で「スサノオ」(勅使河原宏演出)に主演。
文化庁芸術家在外研修制度によりイギリス留学。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー他で学ぶ。

1995年

平成7年

イギリスより帰国。各地で萬斎襲名披露公演を行う。新作狂言「梅の木」(高橋睦郎脚本)を演出・出演。

1996年

平成8年

新作狂言「こぶとり」を茂山千五郎とともに演出。「花子」を披く。
新作能「鷹の井」(イエーツ原作・高橋睦郎脚本)に出演。
アート・スフィアで自らの演出による劇場狂言「逆輸入狂言の会」を行う。

1997年

平成9年

「木六駄」を披く。NHK朝の連続テレビ小説「あぐり」に望月エイスケ役で出演。この演技によりエランドール特別賞、橋田壽賀子新人賞、第1回日刊スポーツ助演男優賞などを受賞。
新作狂言「藪の中」を脚色・演出。アート・スフィアで、自らの演出・主演による「電光掲示狂言の会」を始める。ベストドレッサー賞を受賞。
アメリカ・ニューヨークジャパンソサエティ90周年記念公演で「法螺侍」を上演。シカゴ・ロサンゼルスで狂言公演。

1998年

平成10年

東京芸術大学音楽学部邦楽科非常勤講師となる。「狂言ござる乃座」名古屋公演を始める。

1999年

平成11年

新国立劇場「子午線の祀り」(木下順二作、観世栄夫演出)に、新中納言平知盛役で主演、読売演劇大賞優秀男優賞受賞。
シアターコクーン劇場版「藪の中」を演出・出演。この演出で、文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。

2000年

平成12年

NHK正月時代劇 「蒼天の夢 松蔭と晋作・新世紀への挑戦」に、高杉晋作役で主演。NHKホール「電光掲示狂言スペシャル 世紀末・地獄狂言の会」を演出・主演。翌年には全国ツアーを展開し、一万人を動員。国立劇場にて新作狂言「鏡冠者」(いとうせいこう作)を演出・主演。

2001年

平成13年

「まちがいの狂言」(高橋康也脚本)を演出・主演。
イギリスでのジャパン2001に「まちがいの狂言」グローバル・バージョンで参加し、ロンドンのグローブ座にて公演。
映画「陰陽師」(滝田洋二郎監督)公開。安倍晴明役で主演。この演技で、ブルーリボン賞主演男優賞、日本アカデミー賞優秀新人俳優賞を受賞、同優秀主演男優賞を受賞。シアターコクーン「RASHOMON」を演出・出演。

2002年

平成14年

シアターコクーン「オイディプス王」(蜷川幸雄演出)に主演。世田谷パブリックシアター芸術監督に就任。
「まちがいの狂言」グローバル・バージョン再演。世田谷パブリックシアター「MANSAI◎解体新書」公演開始。

2003年

平成15年

「オイディプス王」「まちがいの狂言」(グローバル・バージョン)の演技に対し、読売演劇大賞優秀男優賞受賞。
中島敦の会「弟子(ていし)」の朗読、万作を見る会「髭櫓」の演技に対し、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」のレギュラー出演開始。世田谷パブリックシアター「ハムレット」(ジョナサン・ケント演出)に主演。ロンドン公演も果たす。
映画「陰陽師Ⅱ」(滝田洋二郎監督)公開。サンフランシスコ、ニューヨーク、ボストンで狂言公演。

2004年

平成16年

世田谷パブリックシアター「狂言劇場」シリーズ第一回公演。新作能「内濠十二景」(渡邊守章構成・演出)に出演する。
パリ日本文化会館での能楽公演で「翁」「靱猿」、新作能「内濠十二景」に出演。シアターコクーン「オイディプス王」(蜷川幸雄演出)再演。
「オイディプス王」アテネ公演に主演する。世田谷パブリックシアターにて「子午線の祀り」(木下順二作、観世栄夫演出)を再演。新中納言平知盛役で主演。

2005年

平成17年

「まちがいの狂言」グローバル・バージョン再演。
「まちがいの狂言」グローバル・バージョンをサンフランシスコ、ニュージャージーで上演する。
世田谷パブリックシアター「敦-山月記・名人伝-」を構成・演出・出演。

2006年

平成18年

「敦-山月記・名人伝-」の構成・演出に対し紀伊国屋演劇賞、構成・演出・主演に対し朝日舞台芸術賞を受賞。
世田谷パブリックシアターで「敦-山月記・名人伝-」再演。兵庫県立芸術劇場、北九州芸術劇場でも公演を行なう。
「釣狐」を全国5箇所で7公演(東京3回、名古屋、京都、大阪、福岡)行なう。「狂言ござる乃座」京都公演を始める。

2007年

平成19年

世田谷パブリックシアター開場10周年記念「翁・三番叟」を日賀寿能の形式で4日間催す。
世田谷パブリックシアター「国盗人」を演出、主演する。NYジャパン・ソサエティ100周年記念公演で「井杭」を演ずる。
狂言ワークショップなど狂言を通じたさまざまな社会貢献に対して第16回モンブラン国際文化賞受賞。

2008年

平成20年

主演ドラマNHK木曜時代劇「鞍馬天狗」放送。ワシントンD.C.で開催された「JAPAN!CULTURE+HYPER CULTURE」で「まちがいの狂言」ほかを上演。
世田谷パブリックシアター開場10周年記念「狂言劇場 その四」で「唐人相撲」を上演。
シアターコクーン「わが魂は輝く水なり」(清水邦夫作・蜷川幸雄演出)に主演。
朗読オラトリオ「繻子の靴」(クローデル作・渡邊守章訳・構成・演出)に出演。

2009年

平成21年

舞台「六道輪廻」(大谷暢順原作・笠井賢一脚本)を演出・出演。北京・長安大劇院での狂言公演・ワークショップに参加。
「棒縛」東京でミラノ・ピッコロ座のフェルッチョ・ソレーリらとワークショップを行う。「狂言ござる乃座42th」で「月見座頭」シテ初演。
イタリアのミラノ・ピッコロ座、ローマ・テアトロパラディウムで狂言公演を行う。
「蝸牛」「棒縛」中島敦作「わが西遊記-悟浄出世・歎異-」朗読を演出、出演。舞台「国盗人」を東京・兵庫・北九州で再演。

2010年

平成22年

世田谷パブリックシアター「マクベス」を構成・演出・主演。
国立能楽堂「野馬台の詩-吉備大臣と阿倍仲麻呂-」に演出・出演で参加。
シアターコクーン「ファウストの悲劇」(クリストファー・マーロウ作・蜷川幸雄演出)に主演。韓国国立劇場で狂言公演を行う。
「棒縛」「茸」世田谷パブリックシアターで「まちがいの狂言」を新配役で上演。

2011年

平成23年

フランス・太陽劇団にて「まちがいの狂言」ほか狂言公演を行う。世田谷パブリックシアター「ベッジ・パードン」(三谷幸喜作・演出)に主演。
世田谷パブリックシアター「狂言劇場その七」で「MANSAIボレロ」、朗読「悟浄出世」を上演。

2012年

平成24年

世田谷パブリックシアター「サド侯爵夫人」(三島由紀夫作)を演出。
こまつ座・世田谷パブリックシアター「藪原検校」(井上ひさし作・栗山民也演出)に主演。
「花子」常及び真・行・草の各形を名古屋・東京・青森・京都で連続上演(5回)。
サントリーホールで「MANSAIボレロ」上演(大友直人指揮・東京交響楽団)。
主演映画「のぼうの城」(犬童一心・樋口真嗣監督)公開。東京文化会館で「ボレロ」上演(大井剛史指揮・東京フィルハーモニー交響楽団)。
花柳流日本舞踊と共演(花柳寿輔振付)。マレーシア・クアラルンプールで狂言レクチャー公演を行う。
狂言ござる乃座「花子」の成果で芸術祭優秀賞受賞。

2013年

平成25年

映画「のぼうの城」で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。
「マクベス」再演。世田谷パブリックシアターのほか、大阪・ソウル・ニューヨークにて上演。
ニューヨーク・グッゲンハイム美術館「三番叟 野村萬斎×杉本博司」に出演。ベスト・ファーザー賞を受賞。
アニメーション映画「風立ちぬ」(宮崎駿監督)にカプローニ役で声の出演。
シス・カンパニー「かもめ」(チェーホフ作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)に出演。
山口情報芸術センター(YCAM)・能楽コラボレーション「野村萬斎+坂本龍一+高谷史郎 LIFE‐WELL」に出演。
世田谷パブリックシアター「MANSAI◎解体新書」特別篇で「MANSAIボレロ」を3形態で上演。
舞台「若村麻由美の劇世界 その愛ゆえに―『平家物語』より」に「千手」の平重衡役で出演。

2014年

平成26年

世田谷パブリックシアター「神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」(川村毅作)を演出・主演。
「マクベス」再々演。シビウ・パリ・東京ほか日本国内巡演。マレーシア・ジョージタウンフェスティバルで狂言公演で「棒縛」ほか上演。
シンガポール・ビクトリアシアター狂言公演で「三番叟」「棒縛」上演。
東京都現代美術館「新たな系譜学を求めて-跳躍/痕跡/身体」展で総合アドバイザーを勤める(期間中に野村萬斎×高谷史郎「三番叟/エクリプス(日蝕)」「MANSAIボレロ/転生」上演)。
「狂言ござる乃座」50th公演で「狸腹鼓」を上演。

2015年

平成27年

フジテレビ開局55周年特別企画・ドラマ「オリエント急行殺人事件」(アガサ・クリスティー原作 三谷幸喜脚本)に主演。
こまつ座・世田谷パブリックシアター「藪原検校」(井上ひさし作・栗山民也演出)に再び主演。
兵庫県加西市・播磨国風土記1300年祭で新作狂言「根日女」(河合祥一郎作・野村萬斎演出)を監修・出演。
世田谷パブリックシアター「敦-山月記・名人伝-」(中島敦作)を配役を一新して再演。構成・演出のほか「山月記」「名人伝」に主演。
「狂言ござる乃座 in KYOTO」10th公演で「狸腹鼓」を勤める。アニメーション映画「GAMBA ガンバと仲間たち」(白組製作)にノロイ役で声の出演。
新作狂言「楢山節考」(深沢七郎原作・岡本克巳脚本・野村万作演出)に出演。
ニューヨーク・ジャパンソサエティ狂言公演、「悪太郎」に出演。
ジャパンソサエティのほか、NY州立大学ストーニーブルック校で狂言ワークショップを行う。

2016年

平成28年

主演映画「スキャナー-記憶のカケラをよむ男-」(金子修介監督)公開。舞台「マクベス」を国内各地で再演。
映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)でゴジラのモーションキャプチャーアクトを勤める。コスタリカ国立劇場で「棒縛」「茸」を上演。

2017年

平成29年

東京国際フォーラム 野村萬斎×真鍋大度「FORM」公演で三番叟を上演。
世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演で「唐人相撲」「MANSAIボレロ」上演。米国・ロサンゼルスで「棒縛」ほか上演。
主演映画「花戦さ」(篠原哲雄監督)公開。世田谷パブリックシアター「子午線の祀り」(木下順二作)を演出・主演。
新作狂言「なごりが原」(石牟礼道子作)を熊本・東京で上演。
国立能楽堂特別企画公演で新作狂言「鮎」(池澤夏樹作)を演出・出演。東京2020開会式・閉会式4式典総合プランニングチームのメンバーに選出される。

2018年

平成30年

演出・主演舞台「子午線の祀り」で毎日芸術賞「千田是也賞」、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。
こまつ座・世田谷パブリックシアター「シャンハイムーン」(井上ひさし作・栗山民也演出)に主演。
「狂言ござる乃座57th」で「狂言獅子 双之舞」試演。テレビドラマ「黒井戸殺し」(アガサ・クリスティー原作 三谷幸喜脚本)に主演。
世田谷パブリックシアター「狂言劇場・特別版」で能「鷹姫」・狂言「楢山節考」を上演。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開会式・閉会式チーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。
中国・北京での日中友好条約締結40周年記念狂言公演で解説と「棒縛」を勤める。
フランス・パリでの「野村万作・萬斎・裕基×杉本博司 三番叟Divine Dance」(ジャポニスム2018参加)で「三番叟」「月見座頭」上演。
狂言ござる乃座58th「悪太郎」の成果で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。

2019年

令和元年

主演映画「七つの会議」(福澤克雄監督)公開。
豊田市能楽堂開館20周年記念公演で上演された新作狂言「天下盗人」(柳沢新治作)を演出。
大阪G20サミットの各国首脳歓迎の文化行事で「三番叟」を勤める。
世田谷パブリックシアター「MANSAI◎解体新書」その参拾・特別版『5W1H』を上演。
台湾・高雄での狂言公演で解説と「棒縛」を勤める。即位礼に伴う首相主催の晩餐会で文化行事の総合アドバイザーを務める。
狂言・歌舞伎・文楽による「三番叟」ほかを上演。「狂言ござる乃座」60th公演で「髭櫓 カケリ入」ほかを上演。

2020年

令和2年

TwitterおよびYoutubeで、「うちで笑おう」と題したシリーズ動画を発信。
NHK総合テレビ「萬斎と笑う時間」放送。連動企画「笑う門には福来る!萬斎の狂言エクササイズ」配信。
新型コロナウイルス禍のため3月から8月に延期した「狂言ござる乃座61st」を感染症対策のもと開催、有料配信実施。秋の名古屋・東京・京都公演でも同様に実施した。
シス・カンパニーの愉快なラジオ「職業・野村萬斎」レギュラー配信開始。

2021年

令和3年

演出・主演舞台「子午線の祀り」ソーシャル・ディスタンス版を全国5会場で上演。
テレビドラマ「死との約束」(アガサ・クリスティー原作 三谷幸喜脚本)に主演。
石川県立音楽堂・邦楽監督、公益社団法人全国公立文化施設協会会長に就任。
木曜ドラマ「DoctorX~外科医・大門未知子~」に出演。
東京・石川・沖縄で狂言「唐人相撲」を上演。通辞役(東京・石川)、相撲取り役(沖縄)を勤める。
第43回観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。

2022年

令和4年

世田谷パブリックシアター「戯曲リーディング『ハムレット』より」を演出・出演。
第43回松尾芸能賞・大賞受賞。2002年から務めた世田谷パブリックシアター芸術監督を退任。